「Amplitudeシリーズを開始する」のステップ2へようこそ。このシリーズは、Amplitudeのデータ構造を順を追って解説し、貴社のプロダクトがAmplitudeに送信する必要があるデータを特定できるようにすることで、最速かつ最適な方法でAmplitudeをセットアップすることを支援するを目的としています。特に、本シリーズで取り扱うテーマは以下の通りです:
- イントロダクション&開始
- 実装の事前作業: 送信するデータを決める前に検討すること
- ユーザーの特定: プロダクトの固有ユーザーを適切にトラックするための要件
- イベントデータ: トラックする必要があるイベントまたはユーザーを特定するには
- ユーザープロパティ&イベントプロパティ: より高次の分析のために送信する属性
- プラットフォームを横断する実装とプラットフォーム単位の実装: これらの実装の違いと、各実装方法を選ぶ状況
- Amplitudeプラットフォームの使用: 一般的なヒントと役立つ定義
(Amplitudeの実装を行う開発者またはプロダクトマネージャー方は、開発者向けの開始ガイドも併せてお読みください。)
Amplitudeはユーザーの特定に、デバイスID、Amplitude IDおよびユーザーIDの3つを組わせて使用します。デバイスIDはユーザーのデバイスから直接取得されます。Amplitude IDはAmplitudeが固有ユーザーの特定に十分な情報を集めた場合に自動的に作成されるIDです。ユーザーIDはセットアップする必要があるIDです。
Amplitudeでは、ユーザーIDは個々のユーザーに割り当てられる固有の識別子です。 ユーザーIDの使用は任意ですが、推奨されます。プロダクトユーザーがアカウントを作成したか、ログインしたか、またはプロダクト内で特定された場合に、ユーザーIDを設定する必要があります。
AmplitudeはユーザIDを使用して、同じユーザーID配下の複数のデバイス間のイベントを照合できます。また、ユーザーIDを割り当て前のすべての匿名イベントが正しいユーザーに接続されるように、ユーザーのイベントデータがバックエンドでマージされます。この理由で、プロダクトへの有効性が認められる場合は、ユーザーIDの割り当てを待機することが賢明です。反対に、匿名ユーザーにユーザーIDを割り当てるべきでないのもこの理由によります。
Amplitudeで設定したユーザーIDは 変更できません。
プロダクトが現時点でユーザIDを割り当てていない場合は、このセクションは飛ばしてください。
次のステップに進む前に、Amplitudeが固有ユーザーを特定する方法に関するこの記事をお読みください。必要なすべての情報がこの記事に記載されています。
ユーザーIDを設定する際のベストプラクティス
- ユーザーIDがない場合はユーザーIDを設定しない。 例えば、複数のユーザーに
None
という文字列を設定する場合、Amplitudeはこれらのユーザーを個々のユーザーとして認識しません。その代わり、これらすべてのユーザーが同じユーザーであると仮定し、これらのユーザーのすべてのイベントをそのNone
というユーザーIDの下にグループ化します。 既に述べたように、ユーザーIDは後にいつでも設定できます。 - 変更する可能性があるユーザーIDを割り当てない。 ユーザーIDは永久に固定されるため、例えば、今後変更される可能性があるユーザーのメールアドレスをユーザーIDに設定しないようにします。
- ユーザーIDは大文字と小文字が区別される。 ユーザーIDを異なるケース(大文字または小文字)に設定した場合、Amplitudeは同じユーザーについて2つの異なるプロフィールをトラックします。
- サーバー側でのユーザーIDの割り当ては複雑である場合があります。 ユーザーIDの割り当てに関する問題は、当社までお問い合わせください。
次のステップ
次のステップに進むには、このリンクをクリックして次のステップ: 「イベントのトラックとユーザーのアクションの理解」に進んでください。