「Amplitudeシリーズを開始する」のステップ4へようこそ。このシリーズは、Amplitudeのデータ構造を順を追って解説し、貴社のプロダクトがAmplitudeに送信する必要があるデータを特定できるようにすることで、最速かつ最適な方法によるAmplitudeのセットアップを支援することを目的としています。特に、本シリーズで取り扱うテーマは以下の通りです:
- イントロダクション&開始
- 実装の事前作業: 送信するデータを決める前に検討すること
- ユーザーの特定: プロダクトの固有ユーザーを適切にトラックするための要件
- イベントデータ: トラックする必要があるイベントまたはユーザーを特定するには
- ユーザープロパティ&イベントプロパティ: より高次の分析のために送信する属性
- プラットフォームを横断する実装とプラットフォーム単位の実装: これらの実装の違いと、各実装方法を選ぶ状況
- Amplitudeプラットフォームの使用: 一般的なヒントと役立つ定義
(Amplitudeの実装を行う開発者またはプロダクトマネージャー方は、開発者向けの開始ガイドも併せてお読みください。)
この記事では、プロパティについてご説明します。 プロパティは、ユーザーとユーザーがトリガーするイベントに関する追加のコンテキストを提供する属性です。Amplitudeには2種類のプロパティがあります:
- ユーザープロパティ: ユーザープロパティはユーザーの特徴または特性です。通常、ユーザープロパティは、場所、ステータス(有料ユーザーか無料ユーザーかなど)、ユーザーによるプロダクト(デバイスの種類、デバイスファミリー、オペレーティングシステムなど)へのアクセスに関する詳細を説明します。多くのユーザープロパティは時間の経過とともに変化することがあるため、ユーザーについて分かっている最新の状態を反映しています。つまり、あるユーザーが最近メキシコからログインした場合、そのユーザーが通常は別の国からログインしている場合でも、そのユーザーの場所のプロパティにその情報が反映されます。
- イベントプロパティ: これらは特定のイベントの属性です。イベントプロパティの値はイベントが発動した時点の状態を反映します。例えば、
JoinCommunity
というイベントのプロパティはType
であることがあります。これはそのイベントの発生時に参加したコミュニティの種類を示します。音楽アプリでは、ユーザーは、ヒップポップコミュニティ、ロックコミュニティ、ジャズコミュニティに参加できます。アプリはこれらの各アクションに個別のJoinCommunity
イベントを送信するため、各アクションはそれぞれ異なるType
の値を持ちます。
注意: この記事はユーザープロパティとイベントプロパティの基本的な概念について説明するもので、詳しいプロパティの動作やAmplitudeによるプロパティの処理については、ユーザープロパティとイベントプロパティに関するこの記事をお読みください。
プロパティはあらゆる種類のAmplitudeの分析に役立ちますが、特にイベントセグメンテーションチャートでは役立ちます。
このシリーズの直前の記事で、顧客がトリガーする可能性があるすべてのイベントをトラックすることは良い考えでないことを覚えていらっしゃると思います。同じロジックがプロパティにも当てはまります。最も関心がある質問に答える必要がある最小限のイベントのみを実装します。実装するイベントを決めたら、Amplitudeでプロパティの計画を開始することができます。
どのユーザープロパティとイベントプロパティをトラックするかに関する詳しい推奨事項とベストプラクティスについては、データタクソノミプレイブックをご覧ください。
次のステップ
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